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Passive House Insutitute Certified

大阪パッシブハウス OSAKA PASSIVEHOUSE

所在地大阪府枚方市
用途戸建(一般)
建築年2023年
一次エネルギー消費量 / 太陽光発電51kWh/(㎡a) / 139kWh/(㎡a)
年間暖房需要12kWh/(㎡a)
年間冷房需要20kWh/(㎡a)
施工株式会社 中川忠工務店
設計アプリコット建築研究所
PH認定コンサルタント高岡 利香

築40年以上の母屋に隣接する同じく築40年以上の離れの建て替えのご相談を頂戴しました。お施主様は仕事の都合で、ご自宅を離れて他府県で数年間生活されていました。生まれ育った地に勤務が決まり、何年振りかにわが家での生活が始まった時、ご自宅の寒さに大変驚かれたそうです。リフォームし、快適に過ごせるように努めましたが、夏の暑さや冬の寒さは変わりません。掛かる光熱費も高く、何より幼い3人の子どものために、もっと快適で住み良い住環境にしたいと考え、建て替えを決意されました。

建て替えに伴い、家について情報収集を集める中で、パッシブハウスを知り、実際にパッシブハウスを見学。その住宅性能の高さと住みやすさに魅力を感じ、弊社にご相談いただきました。

当初はパッシブハウスを建てることは難しいのではないか、とお施主様も危惧しておられました。しかし、せっかくパッシブハウスの良さを体感し、ご要望いただいておりましたので、コンサルタントの方々にご尽力いただき、条件が厳しい大阪の地でもパッシブハウスを計画することができました。

コンセプトは「子どもがのびのび育つ、快適で心地良い次世代に住み継げる家」。

大阪の家は、南面からの日当たりが良く、日射をふんだんに取り入れることができます。開口部を大きく設け、日差しがたっぷりと降り注ぎ、家の中も明るく保つことが出来ます。

また、3人の元気盛りの子どもたちが活発に楽しく過ごせるよう、ロフトやボルダリング、雲梯、ブランコを設けています。今は一つの空間になっている子ども部屋ですが、成長と共に個室を作れるよう、間仕切りができるようにしています。

換気システムは、ゼンダーコンフォホームを採用。機械1台で、冷暖房、換気、空気清浄ができるよう、綿密に配管計画と施工を行っています。家中に空気が行き渡りやすいように、格子壁やスノコ床、吹抜けを取り入れました。

外壁は、母屋との調和を考え、ブラックの杉板を貼っています。古き良き日本家屋の景観を損なわないように、配慮いたしました。

先祖代々の土地に建つこの住宅が、末長く取り壊すことなく次世代に住み継げるように、また、この家で育つ子どもたちが整った温熱環境で元気に育ち、家が快適で心地良いものであると感じてもらえたらと願いを込めて計画・施工致しました。