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Passive House Insutitute Certified

軽井沢 森のパッシブハウス KARUIZAWA MORINO PASSIVEHOUSE

所在地長野県北佐久郡
用途戸建(一般)
建築年2022年
一次エネルギー消費量太陽光発電55kWh/(㎡a)
年間暖房需要13kWh/(㎡a)
年間冷房需要15kWh/(㎡a)
施工有限会社古澤建築
設計有限会社グローブ |GLOBE ARCHITECTS
PH認定コンサルタント鎌倉 寿

軽井沢_森のパッシブハウスはGLOBE ARCHITECTSの2棟目のパッシブハウスとなります。

2022年7月竣工。2023年4月4日にパッシブハウス認定取得をしました。

今回は土地探しもご一緒しました。南西向きの細長い敷地はパッシブハウスを設計するには必ずしもベストな土地ではありませんでしたが、軽井沢らしい森の中の環境は素晴らしくお施主様の強いご希望がありこの土地での計画が始まりました。南面に大きな窓を取るため建物形状は【くの字】型。基本設計が終わると窓の配置・サイズを何度も検証。隣地境界にある隣家の樹木(常緑の高木)がどうしても日射取得に影響を及ぼす為、隣家の方にパッシブハウスの素晴らしさを伝え樹木の高さ調整(日射取得できる高さまで剪定)のご理解をいただけた事で、このパッシブハウス建築が実現しました。

お施主様は軽井沢にすでに別荘をお持ちでしたが、省エネルギーで快適に過ごせるパッシブハウスに強い関心を持たれての住替えとなり、性能だけでなく意匠にも強いこだわりをお持ちでした。眩しい照明が苦手とのことで、色温度の低い間接照明をベース照明として、しっとり優しい光源により寛いだ空間とし夜間は周辺が暗い軽井沢にも溶け込む照明プランとしました。

ご主人は日中の入浴を好まれており中庭を望む建物の中心部分にゆったりと浴室を配置。大きな窓から中庭の景色を楽しみつつ時には窓を開放して自然の空気を感じながらの入浴を満喫されています。軽井沢の家らしく外壁や内部空間の素材は全て自然素材(杉板や檜、漆喰、無垢材フローリングなど)で構成。植栽計画も既存の樹木を中心に構成し以前からこの場所にある建築であるかのように周辺環境に溶け込んでいます。

お引渡しから7ヶ月ほど経った2023年2月。この冬はほとんど暖房をつけずに快適に過ごされたそうです。お宅に伺った際、お施主様がこう言われました。「これだけの家でこの建築費は安かった。。」と。決してお安くはないパッシブハウス建築費ですが、満足していただけたことが本当に嬉しいです。これからも引き続きお施主様に喜んでいただけるパッシブハウスづくりを続けてまいります。

GLOBE ARCHITECTS 菊地宏子