所在地 | 長野県北佐久郡軽井沢町 |
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用途 | 戸建(一般) |
建築年 | 2024年 |
一次エネルギー消費量 | 63kWh/(㎡a) |
年間暖房需要 | 12kWh/(㎡a) |
年間冷房需要 | 17kWh/(㎡a) |
設計 | Juuri Inc. |
施工 | 株式会社タカサワマテリアル |
PH認定コンサルタント | 臼田 英里 |
避暑地として名高い軽井沢の豊かな森に囲まれた土地に、当社初のパッシブハウスが完成しました。
敷地は東西に広がり、南に向かって緩やかな勾配を持つゆったりとした環境。
この地形を活かし、自然光を最大限に取り入れるため、建物は敷地に沿うように東西に長く伸びる平屋のデザインとしました。
家族や知人を招き、心地よい時間を過ごせるよう、リビングダイニングとキッチンにはゆとりを持たせ、和室とフラットにつながる開放的な空間を計画。
南側には大きな開口部を設け、冬の日射を積極的に取り込みつつ、夏の暑さを和らげるためにオーニングを導入し、季節ごとに快適な住環境を保つ設計としました。
また、高い断熱性能を備えたこの住宅には、補助的な空調設備としてPS-HRC(除湿型放射冷暖房)とパネルヒーターを採用。
エアコンのような不快な風を生じさせることなく、カビやダニの発生を防ぎながら、静かで心地よい空気環境を実現しています。
建材には可能な限り自然素材を選定し、断熱材にはデンマークROCKWOOL社製のストーンウールを使用。
壁や天井は粘土を主原料とした塗装材で仕上げ、床には無垢のオーク材を採用。さらに、水回りには御影石を施し、時間とともに深まる質感や風合いを楽しめるよう設計しました。
この家は、100年、200年と受け継がれる住まいを目指し、経年変化が味わいとなる本物の素材と、快適な住環境を両立させた空間です。