所在地 | 長野県北佐久郡 |
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用途 | 戸建(一般) |
建築年 | 2021年 |
一次エネルギー消費量 / 太陽光発電 | 92kWh/(㎡a) / 66kWh/(㎡a) |
年間暖房需要 | 11kWh/(㎡a) |
年間冷房需要 | 16kWh/(㎡a) |
施工 | 軽井沢建築社 |
設計 | ArchiAtelierMA株式会社 |
PH認定コンサルタント | 丸山 晃寿 |
建築地である長野県軽井沢町は標高が900mを超える寒冷地であり、日本では避暑地として知名度が高い場所だ。そんな軽井沢で長年土地を所有していたクライアントは、モダンバーン(現代的納屋)デザインの住宅建築をパッシブハウスで目指すことにした。
モダンバーンをコンセプトに設計当初から大きさや形が決まっていたが、プランニングは主にクライアント自らが行い、温熱(パッシブハウス)設計や構造設計などプロの技術や知識が必要な部分を設計者が提供する、そんな形でプロジェクトの設計は進行した。
パッシブハウスは、パッシブデザイン効果をエネルギーシミュレーションによって定量化出来ることがメリットの1つであるが、今回は1500㎡という広い土地を活かした真南向きの佇まいとして、高性能木製窓・Smartwinで得られる日射の恩恵を最大限活かす設計となっている。
また、クライアントはモダンバーンデザインの一要素として柱のない大空間を求められたが、トラス構造の屋根と2階のブリッジ(渡り廊下)が特徴的な構造設計である。
その他、通常は建築時に造られるキッチンや収納家具、ドアなどはクライアントがDIYで製作する壮大な計画となっているが、その作業場として「離れの小屋」も同時に建築した。
意匠デザインとしては未完成であるが、クライアントのDIYが進んでいくことを今から楽しみにしている。
ArchiAtelierMA株式会社 丸山晃寿