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Passive House Insutitute Certified

青森むつパッシブハウス AOMORI MUTSU PASSIVE HOUSE

所在地青森県むつ市
用途戸建(一般)
建築年2022年
一次エネルギー消費量太陽光発電42KWh/(㎡a)
年間暖房需要10kWh/(㎡a)
年間冷房需要12kWh/(㎡a)
施工株式会社菊池組
設計株式会社菊池組
PH認定コンサルタント菊池 洋壽

本州最北・青森県下北半島、むつ市に建つパッシブハウスです。青森県初であり、完成時点では日本最北の認定パッシブハウスとなります。この地域は外気温が低く、かつ冬期の日射量が少ないため、国内でもパッシブハウスの実現が最も難しい地域のひとつと言えます。全窓にスマートウィンを採用し、日射取得性能を確保しながらも、サッシの納まりを工夫して窓部分の熱損失を抑えています。

また、基本設計段階から各部位においての熱橋に留意し、温熱的合理性の高いプランニングを心掛けた事もあり、1年のうち3分の2以上もの長い期間が暖房期となるのが一般的なこの地域において、ごく僅かな暖房で暮らせる環境を実現しました。冬は雪に閉ざされる中で、暮らしの安全性や利便性を支えるために、ゆったりした倉庫とアプローチを兼用したガレージ棟を併設し、住宅部分と意匠上でも連続性を持たせる事で、この地域らしい印象的なファサードをつくり出しています。構造材、外装材、内装にも地域産材や地域産素材を多く使用し、「寒いし、雪が積もるし、貧しくて閉塞感のある町」から「住む事でこの町がもっともっと好きになれる家」を目指しています。