所在地 | 愛知県豊田市 |
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用途 | 戸建(一般) |
建築年 | 2019年 |
一次エネルギー消費量 | 85kWh/m² |
一次エネルギー消費量太陽光発電 | 79kWh/m² |
年間暖房需要 | 11kWh/m² |
年間冷房需要 | 18kWh/m² |
設計 | 鎌倉寿建築設計室 |
このプロジェクトのご相談があったのは2016年春でした。
建設地は代々受け継いだ土地で、設計コンセプトは、次世代に住み継ぐことのできる性能の建物をデザインしようとスタートしました。構造・耐久性・メンテナンス性・温熱・省エネルギー性能はすべてにおいて高い目標を設定し、おのずとパッシブハウス性能を目指しました。
設計を進める上で最も大きなハードルはパッシブハウス基準のクリアーです。そのために 断熱・気密・窓(日射取得と日射遮蔽)・換気・熱橋を最適化する必要があります。シュミレーションを繰り返し、PHJや新住協のセミナーに積極的に参加、そして設計をまとめ森みわ氏を訪ねたのは2017年12月でした。施工中は初めての建材や設備もあり大変でしたが、関係業者様、PHJ会員の方々のご指導のおかげで2019年の春に竣工を迎えました。
そして厳格な認定手続きを通じパッシブハウス・ジャパンによる認定を取得しました。
住まわれて1年、大きな吹き抜け空間にも関わらず年間を通じ温度むらのない何も感じない環境でかつ省エネルギー。太陽熱温水による給湯設備はLPGで、年間を通じ半年間は基本料金そこそこ。冷暖房設備は換気吸気経路に組み込んだアメニティエアコン(2.8kW)で気流を感じません。オーナー様はこの性能にとても驚いてみえました。でも、これが当たり前になっていくのですね!
パッシブハウス・ジャパンにおいて、日本国内でのパッシブハウス認定、及び認定サポートの体制が整いました。各支部にてサポート体制がとられてます、今後設計期間がもっと短縮できるでしょう!(笑)認定パッシブハウスはPHIのデータベースに登録され世界中に発信されます。日本では今後、どんなパッシブハウスが誕生するか楽しみでなりません。
鎌倉寿建築設計室 鎌倉 寿