所在地 | 宮崎県都城市 |
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用途 | 戸建(一般) |
建築年 | 2022年 |
一次エネルギー消費量太陽光発電 | 54KWh/(㎡a) |
年間暖房需要 | 12kWh/(㎡a) |
年間冷房需要 | 24kWh/(㎡a) |
施工 | 株式会社タナカホーム |
設計 | 株式会社タナカホーム |
PH認定コンサルタント | 田中 誉宗 |
北道路、東西の幅狭く、南北に長い敷地。東方向に背の高い住宅。パッシブハウスが建てたいというお施主様のご希望を前にとても課題の多い要素を持つ建設地でした。
また建築タイプは平屋を希望とのことで、その難易度は一気に高まりました。
認定基準の冷房需要をクリアするだけでも難しい地域にあり、日射取得と日射遮蔽のバランスには大変シビアな設計となりました。
いくつかのシミュレーションを経て現在の住まいの佇まいに落ち着いたのですが、とても有効だったのが断熱構成の見直しと均一化でした。このパッシブハウスには充填断熱材を用いていません。外断熱のみで構成された国内でも珍しい工法で建築されています。
この工法は基礎、壁、屋根の全てを外断熱のみのシンプルな構成とすることにより、ヒートブリッジを大幅に低減させて温度分布を均一化。これにより計画当初から “当り”が付きやすくなるだけでなく、この納まりにより様々なメリットを生み出す発見となりました。
換気と冷暖房は、ひとまとめに計画できるZehnder社製「CHM200」(Comfohome)を採用したことで申請業務を簡略化できました。
シンプルに構成されたパッシブハウスは、より多くの方へパッシブハウスを届けるためいまも進化を続けています。 株式会社タナカホーム 田中誉宗