所在地 | 京都府綴喜郡宇治田原町 |
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用途 | 戸建(一般) |
建築年 | 2019年 |
一次エネルギー消費量 | 110kWh/m² |
年間暖房需要 | 12kWh/m² |
年間冷房需要 | 21kWh/m² |
施工 | あしづかホーム株式会社 |
設計 | あしづかホーム株式会社 |
2019年に弊社では初めてのパッシブハウスを建築するというチャンスに恵まれました。
パッシブハウスの建築にあたり様々な考えで計画されると思いますが、あしづかホームでは、これからのカーボンニュートラル時代に「パッシブハウスの普及」が不可欠という認識でおりまして、ビルダーのデモンストレーションで終わらずに、今後につながる一歩と位置付けて進めさせて頂きました。
普段は建物性能を年間暖房需要30kwh/㎡以下を目標として建築しており、パッシブハウス基準の年間暖房需要15kwh/㎡以下を達成する事がいかに厳しいかは重々承知しておりますが、出来る限り普段通りの仕様に近い構成で達成を目指し、特別な設備などは使用せずにシンプルな中身にしました。
具体的には、外皮のグレードを少し上げた程度で、あとは真南側に道路があり障害物の少ない敷地の利点を最大限活かす設計に徹することに、ただし、関西地域では南面の開口部面積を大きくしすぎると夏場の冷房需要に悪影響をおよぼす為、その辺りはバランスを考え調整したつもりです。
建物が出来上がって感じたことは、普段建築している暖房需要30kwh/㎡以下のものも、俗にいう「エアコン1台」、「Tシャツ1枚」という感じで非常に快適で何の不満もありません。しかし、暖房需要15kwh/㎡以下は更にワングレード上がり、冬場の日射取得や暖房運転の際、又、夏場の冷房運転の際に温度変化へのレスポンスが早く、今までとは印象が異なります。
パッシブハウスを建築することは、敷地条件によっては非常に困難なケースも多々あると思われます。しかし、条件が整うのであれば今後も挑戦していきたいですし、住宅ビルダーの役目として多くの方にパッシブハウスのパフォーマンスを知って頂きたいです。
あしづかホーム株式会社
蘆塚晃久