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【ニュースレター 2026 年7月号コラム】逆風の今こそ真の価値を/新理事のご紹介

2026.08.10

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福本 邦重

パッシブハウス・ジャパン理事(2026年2月 理事に就任)
クラモクホームズ株式会社
PHI公認パッシブハウスコンサルタント

パッシブハウス・ジャパン会員の皆様、ならびに本コラムをご覧の皆様、こんにちは。
本年2月より、新たにパッシブハウス・ジャパンの理事に就任いたしました福本邦重です。岡山県倉敷市を中心に、工務店で設計と営業を担当しております。

これからの日本の住宅のあり方を牽引する当団体の理事という大役に、身の引き締まる思いでおります。微力ではございますが、パッシブハウスのさらなる普及と、会員の皆様の事業発展のために全力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

パッシブハウスを知って12年、1棟目のパッシブハウスを建ててから10年が経ちました。 この間、森代表や理事、そして会員の皆様のお力添えにより、パッシブハウスは「特別なもの」から「努力すれば手が届くもの」へと昇華しました。
日々、様々な改善や新しい取り組み、工法、設備の導入が行われながらも、基本的な考え方がぶれることなく進んできたことは、本当に素晴らしいことだと感じています。

逆風の時代に問われる「住宅の真の価値」

現在、私たちを取り巻く社会情勢は、決して楽観視できるものではありません。

世界的な紛争に端を発するエネルギー価格の急騰、日々の生活を圧迫する記録的な物価高、そして住宅業界に直結する建築資材および人件費の高騰による「建築費の大幅な上昇」など、かつてないほどの逆風が吹き荒れています。

お客様の住宅取得に対するハードルが高まる中、私自身「このような厳しい状況下で、パッシブハウス・ジャパンとしてどのような価値をご提供し、還元できるのか?」と考えることが多くなりました。

しかし、視点を変えれば、エネルギー価格が高止まりする今だからこそ、最小限のエネルギーで極上の室内環境を実現する「パッシブハウスの真の価値」が、これまで以上に社会から求められている時代だと言えます。

新たな取り組み「パッシブハウス・オーナーズクラブ」の設立

こうした状況の中で、真の価値を提供する新たな普及活動として、この度「パッシブハウス・オーナーズクラブ」を設立したいと考えております。

これは、実際にパッシブハウスにお住まいのオーナー様同士が交流を深め、日々の暮らしについての活発なご意見や、生の声を直接お聞かせいただくための貴重なプラットフォームになると期待しています。

去る5月末には、弊社で認定取得されたお施主様にお集まりいただき「オーナーズトークイベント」を開催いたしました。

最も印象的だったのが、オーナーの方々が本当にパッシブハウスを愛し、その暮らしに満足されているということでした。暮らしの工夫や質、設備の運用方法について情報交換が行われるなか、皆様が心から楽しそうにお話しされているお姿が印象的で、私自身とても嬉しく感じました。
皆様のお話が尽きることはなく、ついには私が「この続きはぜひ、新設するオーナーズクラブでお願いいたします」と会を切り上げざるを得なかったほどで、大変申し訳なく思いつつも、嬉しい悲鳴を上げておりました。

このように、作り手側の理論だけでなく、実際に暮らしている方々が何を感じ、どのような点に価値を見出しているのか。オーナー様からのリアルなフィードバックは、これからパッシブハウスに取り組む一般の方や、会員の皆様にとって、大きな勇気とヒントになるはずです。

圧倒的な「快適性」と「満足度」を次なる認知へ

オーナーズクラブを通じて得られた有益な情報や、パッシブハウスでの豊かな暮らしの様子は、会員の皆様へのフィードバックに留めず、SNS等を通じて一般の方々へも積極的に発信・共有していく予定です。

「建築費は上がったけれど、それ以上に日々の光熱費が抑えられ、何よりこの快適さは何にも代えがたい」——こうしたオーナー様の高い満足度と生の声を社会に届けることが、最大の説得力となります。

パッシブハウスの持つ「圧倒的な快適性」と「高い顧客満足度」をより多くの方に認知していただき、それが会員の皆様の受注拡大、そして日本全国でのパッシブハウスの更なる普及に繋がるような、新たな発信のサイクルを構築していけるのではないでしょうか。

建築業界にとって試練の時代ではありますが、このピンチをチャンスに変えられるよう会員の皆様と共に知恵を出し合い、この荒波を乗り越え、前進していきたいと存じます。

今後とも、ご指導ご鞭撻、そして少しばかりのご期待のほど、よろしくお願い申し上げます。