TOP > パッシブハウスとは

お待たせしました、欲望だらけのエコ。

冬暖かく、夏涼しい家に住みたいという、欲。
光熱費は抑えたいという、欲。
デザインにこだわりたいという、欲。
もしくはデザイン費は節約したいという、欲。
コストパフォーマンスを最高にしたいという、欲。
欲、欲、欲。大賛成です。家に、もっと期待して下さい。
欲望つめ放題、なのに、世界レベルで本質的にエコな家。
おまたせしました。日本の皆さん。それ、技術で叶えます。
それがパッシブハウスです。

日本の家は、30年遅れてる。

「日本の家は寒すぎる」日本に来る外国人はよく言います。
でも実は、パリもベルリンもロンドンも、北海道より北にあるのです。
あたたかいはずの日本、なのに家は寒い。そして一方で、夏の家は暑すぎる。
なぜでしょう?その理由は「家の燃費」と「ヤセ我慢」にあったのです。


快適が、逃げていく家。

快適ってなんでしょう。寒い冬に家に帰れば、しっとり暖かい。暑い夏に家に帰れば、カラっと涼しい。そんな快適のために、日本の家では冷暖房が一年中、活躍しています。ですが実は日本の家、せっかく暖めた冬の室内の熱は、すぐに外に漏れていき、せっかく冷やした夏の室内には、外の熱気が攻めてくる。そんな構造になっているのです。それはまるで、お風呂に温かいお湯をせっせと貯めながら、栓を開けっ放しにするようなもの。実は日本の家、とっても「燃費が悪い」のです。

では、海外の家はどうでしょう。
環境先進国であるドイツやフランス、そしてイギリス。みんな熱の出入りには相当うるさいのです。窓ガラスは二重、もしくは三重、断熱材で厚い壁、屋根、床。それがあたり前。窓の性能は、おとなり中国より低いのが日本の現状。実は世界的に、かなり、遅れをとっているのが、日本の家だったりします。

窓における断熱性能基準

世界的にもめずらしく、日本では、窓の断熱性能の義務基準がありません。おとなり中国をはじめ先進国ではしっかりと基準があります。
(参考:暑さの7割寒さの6割は窓が原因なのに、日本の窓は中国の最低基準以下

事故よりコワい、冬の家。

日本よりずっと寒い欧米では、長い歴史のなか、寒さに負けない対策が着実にとられてきました。ですが日本はどうでしょう。「寒ければ着込もう!」「そもそも寒くなんてない!」ガマンを美しいとする文化。寒さ対策はないがしろにされてきてしまったのです。「冬は寒い。だからガマン。」本当に、それでいいのでしょうか?
日本では年間1万7000人もの人がヒートショック、つまり冬場のお風呂場やトイレで亡くなっています。交通事故で亡くなる人より、ずっとずっと多いのです。「冬は寒い。だからこそ、家のなかは暖かく。」それこそ、これからの家が作る快適なのです。

交通事故死亡者数、入浴中死亡者 推定数
ヒートショックで亡くなる人は、交通事故の実に3~4倍。断熱性能の基準がしっかりと義務化されている海外では、家の中で温度ムラがあるような低品質な家を建てることはもう出来ません。

低燃費は、きらいですか?

車のように、家の燃費も良くできるのです。
それはつまり、つかう燃料は最小限に、そしてガマンをしない快適な家。
そのカギは、灯油でも電気でもなく、断熱材にありました。
断熱材こそ、いちばんお得な冷暖房なのです。


冷暖房もリフォームもいらない。

パッシブハウスは、断熱材や、高性能な窓、熱を逃さない換気システムを導入して、徹底的に熱を逃がさないよう工夫しています。つまり冷暖房を使わなくても、夏は涼しく冬は暖かいのです。さらには結露も出なくなります。
家作りにかかるコストは少し高いですが、灯油代や電気代はこれからどんどん上がりますし、結露によるカビや健康リスクなど見えないコストだって多いもの。月々の光熱費、リフォームや健康のことを考えると、パッシブハウスを選ぶことは、かなり、賢いお金の使いかたなのです。

資源エネルギー庁「エネルギー白書2013」より改変

灯油代も電気代もこれからも上がることが予想されます。家の燃費がよければ、いつまでもお財布にやさしい。灯油も石油も断熱材にはかなわないのです。(出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2013」より改変)

ごまかさないから、強い家。

家の燃費がよくないのに、いろんな設備を足してごまかす家が、増えています。たとえば、一般的に「スマートハウス」といわれている家が、燃費が良いとは限りません。断熱はそこそこに、設備でしのぐ。すこし極端ですが、「凍えるハダカに大量のホッカイロ」そんなイメージの家が増えています。機能性の高いインナーを着れば、使い捨てホッカイロはいりません。
家の中身をしっかりさせれば、快適は長持ちするのです。設備は、いつか壊れてしまいますが、ちゃんと建てられた家は100年持つ。だからパッシブハウスは、”家そのもの”の性能にとことんこだわります。

MORE 20th century, LESS 21st century

できる限り建物で解決しようとするのがパッシブハウス。設備で解決しようとするのがスマートハウス。設備はあとから足せますが、建物を直すのは大変です。パッシブハウスの考え方は、21世紀のスタンダードです。

ファーストクラスの、エコ。

「ダサい、ケチ」というイメージがついてしまった“エコ”という言葉。
一方、オーガニックなど上質なエコは“ファーストクラス”のようにどこか手の届かない、
お金持ち専用のもの、なんだかそんな極端なイメージがついていませんか?
実は“エコ”も“ファーストクラス”も、パッシブハウスなら両立できるのです。


生き方もデザインも、好きにできる。

エコだから天然素材を使わなければいけないとか、もったいないから節約しようだとか、パッシブハウスは、デザインやライフスタイルを縛ったりはしません。どんな工法や、素材や、間取りでも、燃費基準を満たせばアリなのです。つまり、ここでいうエコは、ダサくもない、ケチ臭くもない、上質と両立した、まるでファーストクラスのような、エコなのです。
ただし、それは誰にでもできることではありません。そのためにはパッシブ=自然環境の力を利用する知恵や工夫が必要ですし、相当豊富な経験も求められます。建築家や大工さんの腕の見せどころです。
パッシブハウスは技術の高い専門家たちが、オーダーメードで一軒一軒を作り上げます。

パッシブハウス認定住宅例
パッシブハウス認定住宅例 快適性・省エネ性と美しさは共存できるのです。パッシブハウス・ジャパンにはそのノウハウがあります。

パッシブハウスは、世界の常識。

20世紀までの技術では、叶わなかったことがたくさんあります。
ですが、建築メソッドの発展や、素材や装置の開発で、
住まいのかたちは変わりつつあります。
「自然の力を利用して、少ないエネルギーで、ガマンしない暮らし。」
それが、21世紀、人類が到達したひとつの答え、パッシブハウスなのです。
家は一生の買い物。一生懸命、考えましょう。


地球の欲も、叶えるために。

パッシブハウスとは、環境先進国ドイツで物理学者ファイスト博士が導き出した、家の省エネ基準です。それは「気候変動を止めるため、これからの家の燃費はこれくらいに抑えないといけない」「そのために必要なエネルギー効率設計はこう」というとても厳しいもの。その基準を満たすには、自然の力を使ったり、さらに建物自体の性能を徹底的に高める必要があります。博士が設立した研究所は、それらのノウハウをオープンにし、今ではヨーロッパを飛び出し各地の気候風土にあわせて進化しながら、世界中で普及しはじめています。

日本だからこそ、できること。

ヨーロッパでは現在、燃費の悪い家は建てられなくなってきています。そして日本もいずれそうなることが決まっています。そのとき、海外の家の建て方をそのまま真似したら良いかというと、そういうことでもありません。高温多湿の日本。気候がまったく違うなか、日本には日本の、欧米には欧米の、家の建てかたがあるのです。パッシブハウス・ジャパンでは、日本の気候風土を存分に利用して燃費を良くする、特別なノウハウがあります。

パッシブハウスとは、つまり。

地球のために、住む人のために、持続可能な家のことです。以下のポイントを技術で叶え、世界基準の認定をうけた家です。
床も壁も天井も高断熱と高気密。魔法瓶のような家は、冬は暖気を、夏は冷気を逃しません。

ー 高性能な複層窓。
南向きの大きな窓は、冬は太陽熱を取り込む優秀な暖房がわり。
北側の高い窓は、夏の熱気を逃がす道。
景色良好、家を明るく保ちます。

ー 計算されつくした庇(ひさし)。
冬の低い太陽は、庇をくぐり抜けて、家を暖めます。

ー 熱交換換気システム
空気はいつもきれいなのに、熱だけリサイクル。
これで吸気口から冷たい外気が入ってくることもありません。

→燃費がいい、環境にいい、デザインもいい、長持ちする、ハイブリッドな家。

エアコン一台でも家全体が暖かい。
それがパッシブハウスです。

自然の力を採り入れたり、きちんと防いだり。昔の知恵も使いながら、いかにエネルギーを使わない家にできるかを考えていきます。パッシブハウスでは、設備に頼りきるのではなく、建築でできることをまず考えます。

90秒でわかるパッシブハウス

パッシブハウス とは。

厳しい燃費の基準を乗り越えた家のこと。 断熱材や高性能な窓、熱ロスの少ない換気システムなどを駆使して、 寒さや暑さをガマンしない、快適さを生み出す家。 自然の力を最大限利用し、少ないエネルギーで、快適な暮らし。 日本の気候風土を利用した燃費の基準を、パッシブハウスジャパンは示します。