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岩村パッシブハウス PEA2406

岐阜県恵那市にある岩村三協株式会社は愛知県豊田市を拠点とする三協グループの一員で海外から技能実習生を受け入れています。技能実習生の住まいは賃貸アパートを借りておりましたが、共同住宅の社員寮として快適かつ省エネルギーの住まいを実現すべく、地域材の東濃桧を使った木造在来軸組大型パネル工法により2022年竣工、パッシブハウス認定を取得しました。構造は耐震等級3、東西の構造を分けており、エキスパンションジョイント部分の気密・断熱処理を工夫しました。創エネルギーは太陽光発電12KWを搭載し発電をエコキュートの給湯に利用、エコキュートは室内設置し配管によるロスを最小限にしました。住戸配置が東西南北に向いているため建物全体の冬季における日射取得の収支バランスを押さえながら断熱仕様を探りました。外装材は杉の破風板材(25*210)をウッドロングエコで処理した鎧張り、屋根はパラペット形状のため板継ぎ目や窓周り、入隅出隅には捨て水切りを仕込んで耐久性を高めました。慣れない寒暖差の大きい気候の中で生活するインドネシアの技能実習生の「ストレスなく休め、仕事の準備ができる」という声は母国の同僚たちに伝わっているようです。

設計者鎌倉寿建築設計室
施工者金子建築工業株式会社・楽園住宅
建設地岐阜県恵那市岩村町
竣工月2023年7月
新築/改修新築
延床面積690.09 ㎡
実測C値0.2 ㎠/㎡
Ua値0.59 W/㎡K

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