福知山パッシブハウスはクライアントの勤め先である西田工業が、福知山での事業として民間の住宅開発を進める上での、ベンチマークとして考えられたプロジェクトである。福知山における西田工業は公共建築などを多く手掛け、現在は大阪での仕事が多いが、地元での仕事も増やしていきたく、京都に比べても冬が厳しく、夏も暑い福知山でのエコハウス事業を構築したいと考えている。世界最高水準のパッシブハウスを建てることで端緒としたい。
南側に大きく庭が取れる恵まれた敷地にこの住宅を建てることとなった。
ご家族は3人のお子さんとご夫婦の家族である。1階に広いリビングダイニングを設け、そのリビングから、2階へと階段が続き、水回りと寝室が並ぶ。いずれの階も北側にサービスゾーンが設けられている明快なプランニングとなった。日射取得のため、高効率なガラスの木製サッシ、第1種熱交換換気扇+エアコンのゼンダーの設備を取り入れた。
屋根の形態は片流れで、北側にはロフトスペースを設けた。外壁は杉の板張りで日射コントロールのために、庇、袖壁を出し、外付けブラインドで日射コントロールを行う。
設計者 | エネルギーまちづくり社 |
施工者 | 西田工業株式会社 |
建設地 | 京都府福知山市 |
竣工月 | 2022年7月 |
新築/改修 | 新築 |
延床面積 | 158.35㎡ |
実測C値 | 0.1 ㎠/㎡ |
Ua値 | 0.25 W/㎡K |