TOP > 青木建設社屋兼住宅

青木建設社屋兼住宅 PEA2016

エントリーゾーン:パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン

職×住+庭
この計画は会社社屋とオーナー住宅の併用建物である。目指したのは「職」と「住」の融合。「緊張と緩和」のように相反する二つの要素が一つになることにより相乗効果が生まれ、
働く人にも住む人にもプラスにはたらくよう考えた。しかし、決して十分とは言い難い広さの敷地に対してどのようにアプローチしていくのか。
解決しなければならない課題は大きく分けて三つ考えられた。
① レベル差もあり分断されていた北側と南側の道路をどう繋げるのか
② オーナーの強い要望である庭をどう生かすのか
③ 社屋と住宅の棲み分けをどうするのか
まず、①は北側を会社としての顔、南側を住宅としての顔と考え、二つをつなげるアプローチを設けることで敷地に一体感を持たせた。
②に関しては、会社の駐車スペースなどに面積を取られ、限られた敷地の中で庭を設けるスペースがなかなか見つからなかった。そこで、会社の庭と住宅の庭を別々のスペースに設けることにした。会社の庭はお客様を迎える空間としての役割を果たし、小さいながらも打ち合わせコーナーから望む坪庭を意識した。また、道路からの視線を遮断する役割も持たせた。
住宅の庭は屋上庭園とし、青空を切り取って庭の緑を対比させ。季節が感じられる光庭的なものを目指した。
最もポイントとなる③に関しては、「職」は1F,「住」は2Fとしつつ、仕事とプライベートを完全に分けるのではなく、2Fの住宅部分にはモデルハウスとしての役割も持たせた。実際に暮らしている家をみてみたい、体感したいというお客様からのリクエストに応え、住まいセミナーや家づくり相談会とOPEN HOUSEが有機的に機能しあうことを目指した。

設計者柳 能展
施工者株式会社 青木建設
建設地徳島市東吉野町
竣工月2009年
新築/改修新築
延床面積229.5㎡
実測C値0.2 ㎠/㎡
Ua値0.259 W/㎡K

建もの燃費ナビ計算結果