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木太町の家 PEA2004

エントリーゾーン:パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン

この建物は社員の兄弟の家である。社員が自信をもって身内に奨められる性能を持った建物を創れるのは建築家冥利に尽きる。
クライアントは、築50年の戸建て賃貸に住んでおり、ピークでは光熱費が4~5万円かかっていたという。予算も限られていたので、コンパクトな土地にコンパクトで高性能な建物を提案した。
30坪の土地に2台の駐車スペースを確保し、容積率目いっぱいの28坪の建物を計画した。日射の取得が期待しづらい土地であるが、標準の外皮仕様で冷暖房需要20KWh/㎡aを確保している。
開口部は10窓と圧倒的に少ないが最適化し合理的な計画とした。
リビングの窓は掃き出しするとプライバシーが確保できないため、腰窓とし枠が細いFIXとして日射取得を確保した。
子供部屋は間仕切る必要があったため、ブースターファンを使った小屋裏エアコンを採用し、ルームエアコン1台で2階空調を賄っている。
ファサードはシンプルながらも一部に屋根材を使用し、メリハリを持たせた。また内部は天井高を低く抑えるのを基本とし、面積以上により広く見せるための工夫をした。
構造面での工夫としては、2階浴室は吹き抜けとせず、梁間に構造用合板を貼って水平構面を確保した。

設計者田中工務店一級建築士事務所
施工者株式会社田中工務店
建設地香川県高松市
竣工月2019年
新築/改修新築
延床面積93.2㎡
実測C値0.19 ㎠/㎡
Ua値0.309 W/㎡K

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