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幼保連携型認定こども園 廿日市こども園 PEA2002

エントリーゾーン:パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン

【木造耐火の一般施設にパッシブハウスの考えを広げる】
基本&実施設計1ヶ月、確認申請1ヶ月半という厳しい設計工期を条件に延面積が約930m2の木造耐火3階建で、かつ、地下部分にRC造(実際には構造計算的に地下にならないように高低差を調整)、エレベーター塔部分をS造とした認定こども園を計画を行った。
敷地内に3mの段差があり、接道が敷地の下段にあるため、その高低差を活かしつつも、工期的に「開発行為にならない」「軒高9m以下に抑えることで中高層の届け出を行わない」ように配慮して計画を進めた。また近隣住民への騒音の配慮を考えて、園庭を周辺住居から遠ざかる北側に配置し、建物配置はパッシブ的に出来る限り南側から採光出来るよう配慮した(それでも近隣説明会を3度開催して納得いただいた)。特に、3階建で軒高9mに抑えるために、高年齢になるに従って園児室天井高さを高くするなど工夫を施した。
木住協の1時間耐火認定を活用しているため、断熱材と厚みに限界があるなか、Ua値0.33を実現させた。大空間はスパン6.37mになるものの、すべてを在来軸組工法として構造計画をしたことで、経済面でも配慮した。

設計者八納啓創
施工者株式会社重藤組
建設地広島県廿日市市
竣工月2019年
新築/改修新築
延床面積928.4㎡
実測C値0.2 ㎠/㎡
Ua値0.358 W/㎡K

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