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名古屋市緑区F邸 PEA2018

エントリーゾーン:パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン

本物件はUa値0.4以下の家を建てたいという依頼から始まった。予算との厳しい戦いではあったが、エアコン1台でいかに建物全体を温め冷やすかという課題をクリアし、開放的な魅力ある空間を作ることができたと考えている。
 断熱はGWを基本に、付加断熱と基礎断熱にはXPSを採用している。
 窓はEUから直輸入の安価なトリプル樹脂サッシを採用。国産の防火認定シャッターと組み合わせた。窓の配置においては、南面にできるだけ大きく開口を設け、東西面には一切窓を設けないという基本に忠実な計画とした。
 空調はLDKを中心とした空間に壁掛けエアコンとヴェントサンを設け、そこから各個室へはサーキュレーションファンを用いて空気を送り込むダクトレスの計画とした。エアコンは夏用冬用に各1台設置し、季節ごとの気流の流れにも配慮した。冬用のエアコンは床下エアコンとし、床下の清掃を積極的に行うために、1FLを40cmほど高くして床下に容易に潜れるように配慮した。

設計者古庄正臣
施工者渡邊潤一建築設計事務所
建設地愛知県名古屋市
竣工月
新築/改修新築
延床面積99.5㎡
実測C値0.3 ㎠/㎡
Ua値0.296 W/㎡K

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