年間暖房需要:15.76kWh/㎡a
建築地は徳島市中心市街地からは少し離れている。敷地の南側・西側には農地が広がっており、日射を遮るものはほとんど無い。
ただし、東側は農家の庭先で隣接する敷地境界に樹高約1.5mの植栽がある。西側にも300m程先に小さな山があり、東西の太陽高度の低い日射は多少遮蔽させる。
以上の条件より、建物形状はパッシブデザインの基本に則った形を取ることとした。
進入路は北側前面道路であり、南側も水路を挟んで道路からよく見えるので、北面・南面ともにファザードとして計画することとした。
北面は下屋のパラペット高と屋根勾配を調整しバランスを取り、南面はパラペット・袖壁を斜めにしバランスを取った。
また、鈑金としては柔らかい仕上げ感を求めて、外壁に立平葺を採用している。
断熱構成は、個人的に使い慣れた構成だが、夏季のオーバーヒート対策で屋根断熱を強化した。
また、冬季の快適性を上げるために、床下エアコンを採用している。また、床面温度ムラを最小にするため、コラム基礎を採用した。
コラム基礎は、2016年のPHJ四国支部の勉強会を土台に、自ら構造計算することにより実現し、耐震等級3を取得している。
設計者 | 日野建築設計 |
施工者 | テクノホーム徳島株式会社 |
建設地 | 徳島県徳島市 |
竣工月 | 2017年12月 |
新築/改修 | 新築 |
延床面積 | 104.8㎡ |
工法・規模 | 木造在来軸組み工法 |
実測C値 | 0.36 |
Q値 | 1.12 |
Ua値 | 0.295 |
断熱仕様
屋根 | 高性能グラスウール16K 200mm(垂木間充填)+高性能グラスウール16K 105mm(内付加)、高性能グラスウール16K 305mm(小屋梁間充填) |
壁 | 高性能グラスウール16K 105mm(充填)、XPS3種b 50mm(付加) |
基礎または床 | XPS3種b 30mm |
基礎立上り | XPS3種b 100mm |
窓 | APW430/431/330/331 |
玄関ドア | ヴェナートD2 |
設備仕様
暖房 | ルームエアコン(床下エアコン含む) |
冷房 | ルームエアコン |
給湯 | エコキュート |
換気 | 第一種熱交換型換気システム |
照明 | LED |
調理 | IH |
その他再生可能エネルギーなど | 太陽光発電 5.52kW |
建もの燃費ナビ計算結果