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ニュースレター 2021年5月号コラム

2021.05.13

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高岡文紀

有限会社アーキテクト工房 Pure 代表取締役
PHJ理事
四国支部リーダー

~基礎断熱外張り施工のご紹介~

パッシブハウスや高性能な建物を造る為には基礎の断熱性能を上げるのはとても重要です
そこでアーキテクト工房Pureの基礎断熱外張り施工をご紹介いたします

基礎部分の断熱施工方法には
床下断熱施工・基礎内断熱施工・基礎外断熱施工
上記の3種類の施工方法が一般的に多く採用されています
どの工法が一番いいのかは何を求めるかで変わってきます

白蟻の事を考えると
床下断熱⇒基礎内張り断熱⇒基礎外張り断熱

断熱性能を考えると
基礎外張り断熱⇒床下断熱⇒基礎内張り断熱
(床下断熱⇒基礎内断熱はPHJ森みわ氏の熱橋基礎解析での結果)
上記の順番になるかと思います

そこでアーキテクト工房Pureの基礎断熱施工方法はやはり断熱性能を優先し
白蟻の事を出来るだけ考えて基礎外張り断熱施工を選択しています

《施工方法》
・基礎土間コンクリート下防湿シート
以前は防湿シート施工前に薬剤での土壌処理を行い防湿シートを施工していましたが
現在は土壌表面施設用の防蟻シート(ターミダンシート)を採用して基礎業者さんの
手待ちにならない様そして少しでも環境にやさしいものをと考えて採用しています

http://www.9-techno.com/tamidansheet.html

基礎外周部断熱施工

基礎外周部にはホウ酸系防蟻機能付きのEPS(パフォームガード)を型枠内側に張り付けます

ポイントは基礎天場よりEPSを15~20㎜高くなる様に施工

EPSの接手には万が一隙間が出来ていてそこから白蟻の進入を防止するよう
防蟻気密シールを写真のように施工してEPSの接手処理を行っていきます

外周部ベース下断熱施工

捨てコンクリートの上にホウ酸系防蟻機能付きのEPSを敷ならべて施工
その時に捨てコンクリートに不陸が多少ある為目の細い砂を使い
断熱材の下に敷いて不陸をなくしてEPSを敷ならべていきます
敷ならべる時に立上りのEPSとベース部のEPSとの接合部分にも
防蟻シールを施工しEPSの接手処理を行いきます

土間スラブ下断熱施工

土間スラブ下の断熱材は夏場の冷房需要を計算した上で厚みを変えています
防蟻シートの上に目の細い砂を全体に撒いて不陸を整えて土間スラブ下の断熱材を施工

基礎断熱外張り施工の完成ですそこから先は鉄筋を組んで土間コンクリート打設
立ち上がり部の型枠施工の次に生コンクリート打設天場レベラー処理

基礎断熱部樹脂モルタル施工

基礎型枠の外周部脱型が終われば埋め戻しを行う前に外周部EPSの立上り面に
樹脂モルタルをガラスメッシュを伏せ込んで塗っていきますが
基礎天場とEPS断熱との角の面に防蟻シールを施工した後に樹脂モルタルの施工
埋め戻し作業の手順

土台敷き後

基礎が完成し土台の敷きが終われば基礎断熱と土台との隙間に
防蟻フォームを吹き付け隙間を埋めて行き基礎外張り断熱施工の完成となりますますが
設備配管などが断熱材を貫通し基礎内に入っている所は防蟻シール・防蟻フォームなどを使いしっかりと隙間を埋めることが重要となります

まとめ

断熱性能を上げる為には基礎断熱外張り施工が良いと考えておりますが
やはり白蟻の事を考えると出来るだけの対策を行っていく必要があります
そしてお引渡し後の点検確認がとても重要となりますので定期的な点検確認をお願いします

基礎断熱外張り施工は各社いろんな考えもあり施工方法違っているかと思いますので
今回ご紹介した方法はあくまでも参考程度として各社自己責任でお願いします