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デザインPH

designPHはSketchUp専用の拡張ツールです。(スケッチアップの機能や購入方法についてはこちらを参照:https://www.sketchup.com/ja )PHPPが求める建物の形状入力をサポートするために開発されました。大草原にポツンと建つ建物でない限り、近隣建物等からの影の影響を無視して建物のエネルギー効率を評価してもあまり意味がありません。PHPPでは窓1枚1枚に対して、周囲(周囲の土地の起伏や近隣建物、樹木など)の影響を個別に入力していきます。しかし都心部のように、周辺建物の高さがまちまちで、スカイラインがガタガタという状況では、なかなか正確な遮蔽係数を求めるのは難しいところでした。そこにdesignPHが登場して以来、周辺の状況をスケッチアップでモデリングすることで、影の影響を正確に、主観を排して評価することが出来るようになったのです。勿論designPHを活用することで、建物の外皮表面積や窓の面積・方位といった情報も自動算出されるため、敷地のポテンシャルを把握する目的や、基本設計段階での検討でも大変使いやすくなっています。

designPHをスケッチアップの拡張ツールとして読み込むことで、窓ツールでスケッチアップのモデルに窓を開けることが出来、周辺の影響を考慮した日射取得量をPHPPが受け取ることが出来ます。

日本では従来の建もの燃費ナビとdesignPHのどちらを選んだら良いか分からないという問い合わせを多く頂きますが、建もの燃費ナビはPHPPを理解していない実務者でも計算結果まで導き出せるよう、3次元CAD側で必要な情報をPHPPに飛ばしているのに対して、designPHはPHPPのロジックをある程度理解している実務者向けとなっており、モデリングする際にはPHPPが受け取りたい情報に配慮する必要があります。また建もの燃費ナビは木造住宅に特化した実務者には便利な機能が多く、designPHは非住宅や大規模な建築を提案する設計事務所のニーズにも応えられる汎用性があると言えます。導入を検討される方はまずPHJ主催のPHPP集中講座(もしくは省エネ建築診断士セミナー)にご参加いただき、PHPP,建もの燃費ナビ、designPHの特徴を知ることをお勧めします。なお、designPHは現在英語版のみとなっており、購入の際にはPHPP 9またはPHPP 10の正規ライセンスが必要となります。

窓1枚1枚に毎時/毎月の太陽高度と近隣建物の関係を示すシェーディング・マスクが作成され、夏と冬の日射の窓への透過率が自動計算されます

designPHを購入希望の方はPHIのオンラインショップから購入頂けます:


※PHJではPHPP集中講座の受講者を対象としてdesignPH(英語版)の販売代行を行っています