エントリーゾーン:パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン
新本社は弊社ミッション「構造物・建築物の長寿命化を通じ循環型社会を実現する」から着想を得、今後日本における中規模建築物のベンチマークとなるべく、以下3要素を高水準で実現した。
◇美しい木造
伊那市の暮らしと建築社設計。外壁は国産杉無垢材ウッドロングエコ塗装、内装には構造計算により耐力壁として国産ヒノキ合板をあらわしで配置し、意匠性・耐震性・コスト最適化を両立。枠材は国産ヒバ、家具類はコストダウンのため構造用合板による大工造作、また事務用机や丸テーブルは地域の作家とコラボレーションし造作した。
◇高い事業継続性
耐震等級3に加え、家庭向けV2Hをカスタムし事業用に転用、災害時の高い事業継続性を確保した。またフロア~スラブ間高さ800mmを確保、基礎断熱+電気通信、設備ルートの確保により今後の用途変更にも対応している。
◇省エネで快適に仕事ができる建物
基礎、屋根、壁を断熱、全ての窓ガラスをトリプルガラスとしPVを19.2kW 搭載 (PCS16.5kW)、1年間の実績でカーボンネガティブを達成した。換気はベース負荷を第1種熱交換換気focus200、局所・時間帯負荷はデマンド換気HealthBOX3.0により自動制御する日本初のハイブリッド構成とした。
設計者 | 暮らしと建築社 須永次郎 須永理葉 |
施工者 | 木下建工株式会社 |
建設地 | 長野県佐久市 |
竣工月 | 2020年11月 |
新築/改修 | 新築 |
延床面積 | 389.61 ㎡ |
実測C値 | 0.13 ㎠/㎡ |
Ua値 | 0.31 W/㎡K |