エントリーゾーン:パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン
延べ面積1000㎡を超える木造2階建て耐火建築として計画したこの建物は、個別認定や大臣認定の仕様を網羅しながら可能な限り高断熱化を図る建物として計画。構造的には特殊構造を使わず在来木造工法を採用し経済性の追求と地震係数を0.8→1.0として安全性にも配慮。気密に関しては、断熱気密施工マニュアルを作成し、初めて高気密高断熱の施設造りに携わる施工会社に指導して0.2c㎡/㎡を実現。
設備は木造耐火と好相性のダクトレス第1種換気システムとし、照明計画はデザイン性を加味しながら耐火木造でも設置が容易な露出タイプのものを選定。お施主様ご要望のペンダントライトをつけることで、園独自の空間演出をした。内装は天然素材である、無垢フローリング、漆喰、リノリウムなどを中心に構成し、体に優しく色彩感あふれたものとした。
プラン的には、既存の園舎を避けながら建物配置をしつつ、園の強みであるアトリエやサイエンスルームを設けて地域に開放した間取り構成とした。外観は、この地域のシンボルとして成り立つよう何度も打ち合わせを重ね、ガルバリウム鋼板+漆喰+レッドシダーの組み合わせのコントラストでシンボリックな建物とした。
設計者 | 八納 啓造 |
施工者 | 美祢工務店 |
建設地 | 山口県美祢市 |
竣工月 | 2021年3月 |
新築/改修 | 新築 |
延床面積 | 1093.11 ㎡ |
実測C値 | 0.2 ㎠/㎡ |
Ua値 | 0.41 W/㎡K |