エントリーゾーン:パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン
秋田の暗い曇天でも、柔かな光を届ける住まいです。
2つのボリュームで構成されたシンプルな外観と、周辺の建物が近接していることから日射取得を得るために南面大開口と吹抜けを組み合わせています。
外装は赤身スギ板 躯体は秋田杉を主体とし、用途に合わせ地域材を使い分けることで、経年変化と地域の豊かさにつながる住まいの両立を心掛けました。
構造は許容応力度計算による耐震等級3を確保した上で、大らかで開放感のある居住空間と、床下エアコンの効率性とメンテナンスのしやすいコラム型基礎としています。
給湯はエコキュート、暖冷房はルームエアコン2台、換気は壁掛けの全熱交換型熱交換器を採用とし、何も流通が担保され、将来的な交換にも対応可能なプランニングです。
南面大開口の面積が大きく、日射取得は充分であることからUg値0.52W/ m²、G値0.56のガラス(ECLAZ)を採用し、見込みの厚く枠の性能が担保されたsmartwinと造作FIXを組み合わせ、体感温度の向上につながりました。
地域に必要な条件を紐解き空間に反映することで、自然とお施主様ご家族も愛着を持って住みこなし、次の世代へと繋げます。
設計者 | 西方 里見 |
施工者 | 志村建設株式会社 |
建設地 | 秋田県秋田市 |
竣工月 | 2020年12月 |
新築/改修 | 新築 |
延床面積 | 124.9 ㎡ |
実測C値 | 0.38 ㎠/㎡ |
Ua値 | 0.26 W/㎡K |