エントリーゾーン:実測部門
テーマはシンプルで高性能。今後のパッシブハウスを身近にするため、コストを抑えられるようなるべく汎用品で実現するということで進めました。住宅自体の基本性能は、耐震等級3、省令準耐火などになっています。また耐久性を重視しているため、構造材は無垢、さらに土台や柱はひのきを使用しています。冷暖房計画は、2階ホールエアコン(冷房用)、1階床下エアコン(暖房専用)です。エアコンを使用しない季節は各日射取得の窓から熱が入り、吹き抜けを抜けて2階に集まりますので、2階ホール天井から1階の床下にダクトで熱を送れるようにしています。各部屋への冷気の送付はランマと24換気に頼っています。意匠とも関係しますが、敷地が南から30度ずれており、隣の敷地には2階建ての建物があり、南西の方角に日射取得の大きいサイズの窓をつける以外の選択肢はありませんでした。そのため室内ではリビングに2方向窓の設置になるためTVボード(床下エアコン収納にもなっている)の配置などの工夫をしています。吹き抜けは歩けるようにと、洗濯物なども干せるようになっています。
設計者 | 鈴木 尚美 |
施工者 | 株式会社スズモク |
建設地 | 茨城県つくばみらい市 |
竣工月 | 2020年4月 |
新築/改修 | 新築 |
延床面積 | 132.49㎡ |
実測C値 | 0.1 ㎠/㎡ |
Ua値 | 0.22 W/㎡K |