年間暖房需要:30.29kWh/㎡a
この敷地は、広い道路ができた事で水路と道路の間に南北に長い変形の土地が残り、長い期間空地の状態でした。
この道路と水路のすきま(gap)に、この住宅は建築しています。
東の幹線道路に面する外壁には、開口部を設けず外と内の隔たり(gap)をつくる一見閉ざされた様相の住宅です。
雨樋を設けず雨水が外壁を流れる事でほこりを流し、道路とのすきまの雑草の恵みとなり雨は土地に返ります。
アプローチは、砕石敷に飛石のようにコンクリートを、塀としては鉄板を配置し風化し錆びていく経過を楽しむ。
玄関の木製ドアを開けると、人造石研ぎ出し仕上の白い床が伸び、その先には北庭の木が視界に入ってきます。
そこには、通常の住宅では体感できない引き込まれるような感覚がこの小さな住宅にあります。
道路面の外観からの印象とは全く違う解放された内部は、道路側内壁には長い木のカウンターを、その奥にはクローク
がつづき白い空間に生活の彩りをもたらせています。寝室・子供室のスペースも白い通路とは、布で仕切ることで
家族の息づかいを感じ楽しい時を少しでも多く共有できる空間をめざしました。LDKからみえる南には大きな開口部
を設け、日射取得を優先したペアガラス。大きな軒と外付けブラインドで日差しを遮りプライバシーを確保しています。
断熱と遮音性能を同時に確保した内部空間は、幹線道路を行き交う車の音も気にならないまさにギャップの住空間です。
設計者 | 小西 沙矢子 |
施工者 | 株式会社 熊本工務店 |
建設地 | 香川県高松市 |
竣工月 | 2018年4月 |
新築/改修 | 新築 |
延床面積 | 75.97㎡ |
工法・規模 | 木造平屋建 |
実測C値 | 0.23 |
Q値 | 1.3 |
Ua値 | 0.279 |
断熱仕様
屋根 | セルロースファイバー 300mm |
壁 | セルロースファイバー 105mm(充填)+EPS特号相当 50mm(付加) |
基礎または床 | EPS 50mm,XPS 50mm |
基礎立上り | EPS 50mm |
窓 | トリプルガラス樹脂 UNILUX ペアガラス(現場施工) |
玄関ドア | 木製断熱玄関ドア |
設備仕様
暖房 | エアコン |
冷房 | エアコン |
給湯 | 電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器 |
換気 | 第一種熱交換型換気装置 |
照明 | LED |
調理 | ガス |
その他再生可能エネルギーなど | 太陽熱温水器設置予定 |