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パッシブハウスジャパンニュースレター 075号 2015年7月13日発行

▽持続可能で快適な暮らしの実現に向けて、知識と技術を探求いたします

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パッシブハウスジャパンニュースレター 075号 2015年7月13日発行

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みなさま、こんにちは。

一般社団法人パッシブハウス・ジャパン
http://www.passivehouse-japan.org
メールマガジン第75号です。

私たちは、
世界中のパッシブハウス推進団体とリアルタイムで情報を共有しながら
日本国内における健康で快適なこれからの省エネ住宅作りを推進しています。
本メールマガジンでは、海外の建築最新事情や、実践的な技術解説、
パッシブハウス・ジャパンが開催する各種セミナー・イベント情報を
お伝えいたします。
持続可能な社会の実現のために、エネルギーに依存しないゆとりある暮らしを
みなさんと共に考えていきたいと思います。

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□Contents□
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1)【パッシブハウスジャパンからのお知らせ】

2)【月と鼈|代表理事 森みわ】

3)【不動産も室内環境も日本はまだ新興国モデルの段階である|理事 松尾和也】

4)【REFRESH!】仕事のヒント!ニュースや、本、イベントをご紹介

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1)【パッシブハウスジャパンからのお知らせ】

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1.【建もの燃費ナビがVer.6.0にバージョンアップしました!】

省エネ住宅の設計に欠かせないツール「建もの燃費ナビ」がバージョンアップして、
さらに見やすく、使いやすくなりました!
バージョンアップのお申し込みおよびお問い合わせは、CPU社へおたずねください!

http://c.bme.jp/13/1506/225/3652 (CPU)

2.【省エネ建築診断士セミナー試験 9月15日-16日 東京開催】

いよいよ今週は、札幌での省エネ建築診断士セミナー&試験ですね。
次回は9月に東京開催です

◯開催日:
9月15日(木) 9:30~18:00
省エネ建築診断士セミナー&筆記試験
懇親会(セミナー会場より徒歩1~2分)
9月16日(金) 9:30~18:00
建もの燃費ナビ実践セミナー&実施演習試験
◯開催場所:秋葉原UDX 4F NEXT2
東京都千代田区外神田4-14-1
http://www.udx-n.jp/access.html (秋葉原UDX)
◯講師:森みわ/松尾 和也/夏見 諭
◯受講料:一般32,000円(認定試験・登録料・懇親会代込み)
*更新の方、2日目の燃費ナビ講習のみの受講は20,000円
☆PHJ賛助会員は上記費用の半額で受講できます(各社3名まで)☆
1日目の筆記試験だけでなく、2日目の実技試験に合格された方は、
”省エネ建築診断士エキスパート”のIDカードを発行させていただきます。
○定員:80名
○申込み方法:PHJ予約システムより申し込みお願いします。

http://c.bme.jp/13/1506/226/3652 (PHJ)

3.【省エネ建築診断士セミナー団体申し込み割引のご案内】

PHJでは定期に行われている省エネ建築診断士セミナーでの団体割引プランを
ご用意しております。20名以上で一括お申し込みの場合は、通常参加費の割引を
行っております。全社で省エネ建築診断士取得を目指される企業様、団体様などは
お気軽に事務局までお問い合わせください。

4.【8月9日 「建てもの燃費ナビ」実践勉強会|第3回九州支部勉強会】

さて、かねてより九州支部念願の「建物燃費ナビ」勉強会を開催できる事になりました。
講師はPHJ 燃費ナビアドバイザーの夏見 論 氏、質疑応答もたっぷりと取って実践に
役立てていただければと思います。夏見氏と坂本は今年4月にドイツのライプチヒで
行われた国際カンファレンスに参加致しました。燃費ナビでお疲れの合間には、
その時のご報告もさせていただきたいと思います。奮ってご参加ください。

日時:8月9日(木)10時00分~17時00分
会場:博多駅周辺予定(決定次第告知します)
講師:夏見 諭 氏(PHJ/燃費ナビアドバイサー)
参加費:賛助会員:無料(3名様まで) / 省エネ建築診断士・一般:3,000円
懇親会:18時~20時 ¥4,000-程度を予定

第3回九州支部勉強会の詳細・お申し込みはこちらで後日ご案内いたします
http://c.bme.jp/13/1506/227/3652 (PHJ)

5.【7月18日 暮らしかた冒険家 meets 森みわ「欲望だらけのエコハウス」|北海道支部トークイベント】

7月18日(土)に札幌で、パッシブハウスジャパン代表理事 森みわと
「暮らしかた冒険家」という夫婦のトークイベントがあります。
暮らしかた冒険家は「ないものねだりから、あるものみっけの暮らしかた」を
キーワードに、日本の住まい、たべもの、コミュニティー、エネルギーの
15年後のあり方を模索している札幌在住の夫婦です。そんな暮らしかた冒険家の
数少ない「ないものねだり」がパッシブハウスに住むということ。
エコと快適が両立するパッシブハウスについて、暮らしかた冒険家が森みわに尋ねます。

トークイベント『暮らしかた冒険家 meets 森みわ「欲望だらけのエコハウス」-後悔しない家づくり-』
日時:7月18日(土)14:00~15:30
会場:D&DEPEARTMENT HOKKAIDO
札幌市中央区大通西17丁目1-7
http://c.bme.jp/13/1506/228/3652 (D&DEPEARTMENT)
参加費:前売り券1,000円/当日券1,500円  ◯定員:30名
講師プロフィール:暮らしかた冒険家って? http://c.bme.jp/13/1506/229/3652 (facebook)
申込み方法:facebookイベントページにて参加ボタンを押していただくか、
イベント専用ページよりお申し込みください。

http://c.bme.jp/13/1506/230/3652 (facebookイベントページ)
http://c.bme.jp/13/1506/231/3652 (イベント専用ページ/前売り券はこちらからご購入ください)

詳細、お申込みは北海道支部 エリアリーダー佐藤までお問い合わせ下さい。
http://c.bme.jp/13/1506/232/3652 (PHJ)

6.【7月27日 「建もの燃費ナビ講習会」|東北支部勉強会】

今年の5月にバージョンアップした「建もの燃費ナビ」について、
軽快でわかりやすい説明でおなじみの「建もの燃費ナビアドバイザー」夏見論氏を講師
にお招きし、「建もの燃費ナビ講習会」を開催します。
東北の皆様は是非この機会にご参加ください。

日時:7月27日(月)10:00~17:30(開場 9:50)
会場:アイーナ・いわて県民情報交流センター  会議室703
岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目7番1号
講師:夏見 諭 氏(PHJ/燃費ナビアドバイサー)
参加費:賛助会員:無料(3名様まで) / 省エネ建築診断士:1,000円 / 一般:2,000円
*参加希望の方はノートPC(Excelインストール済み)を持参していただきますようお願い申し上げます。
講習会内容:
・「建もの燃費ナビ」を使ったデモンストレーション  夏見 論 氏
・「建もの燃費ナビ」と現場を一致させる施工手法  古川 繁宏 氏(PHJ東北支部サブリーダー)
・燃費計算操作の演習(建もの燃費ナビVer.6.00) 夏見 論 氏
・「建もの燃費ナビ」を使った寒冷地パッシブハウス設計手法について  横山 直紀 (PHJ東北支部リーダー)
・「建もの燃費ナビ」購入特典について 株式会社シーピーユー

詳細、お申込みは東北支部 エリアリーダー横山までお問い合わせ下さい。
http://c.bme.jp/13/1506/233/3652 (PHJ)

7.【7月30日 「熱橋」セミナー|第4回関東支部勉強会】

第4回関東支部勉強会も締め切りまもなくです!
日時:7月30日(木)13時30分~16時45分
会場:赤坂区民センター 第一会議室
http://www.akasaka-civiccenter.jp/shisetsu/access.html
講師:森みわ(PHJ)、岸野浩太氏(夢・建築工房)
内容 1 熱橋に関するセミナー/森みわ代表
(熱橋のメカニズム、事例解析、参加者からの質疑事例もその場で解析)
2 パッシブハウスの性能とコストをデータから検証する/岸野浩太氏
(5周年総会での発表を再現)
参加費:賛助会員:無料 / 省エネ建築診断士:3,000円
参加申し込み先:FAX 0494-75-3523 または メール info@ta-k.jp
担当:高橋

第4回関東支部勉強会の詳細・お申し込みはこちらから
http://c.bme.jp/13/1506/234/3652 (PHJ)

8.【パッシブハウス・ジャパンは賛助会員を募集しています!!】

パッシブハウス・ジャパンでは、賛助会員を募集しております。
工務店、設計者、メーカー、あるいは個人など各種会員枠を設けており、
当会の理念にご賛同いただける方に幅広くご参加いただけるようにしております。
本年は支部の体制を新たに整えて、全国の皆様とより良い知識を共有するための
プラットフォームを再構築いたしました。会員だけの勉強会やネットワークへの
参加、推奨建材の斡旋サービスもご利用いただけます。
ぜひ、この機会にPHJの賛助会員として一緒に活動いたしましょう!

一緒に最先端の知識を学び、いい家造りをしましょう!
http://c.bme.jp/13/1506/235/3652 (PHJ)

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2)月と鼈(代表理事 森みわ)

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一言で表せば両国の民主主義成熟度の歴然とした差なのですが、現在の私たちの国政の
目に余る程の暴走を見ていると、ドイツと日本の戦後の社会システムは、どうして
こうも違ってしまったの?という思いがこみ上げてくるのは私だけではないでしょう。
この月とスッポンのような両国ですが、実は2011年は日独交流150周年で
ありました。今月7日からは千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館にて巡回展が
開催されておりますので、こちらのリンクにあります展示主旨を一読頂き、この機会に
皆さんもドイツという国との連携の在り方について思いを巡らせてみませんか?
http://c.bme.jp/13/1506/236/3652 (国立歴史民俗博物館)

さてこの巡回展のオープニングに合わせて先日はドイツ連邦首相府メディア担当
国務大臣のグリュッタース氏が来日され、駐日ドイツ連邦共和国の臨時代理大使の
主催にて東京で夕食会が開かれました。何故か私もドイツ語を嗜む芸術家の端くれ
という事でご招待頂きまして、作曲家の都倉俊一さんも招待されており、
新国立競技場の出来レースの話で盛り上がっていたハズが、いつの間にか欧州の
末期患者の尊厳死のお話に。尊厳死に協力した医師や親族が人殺しと呼ばれないために、
スイスを見習ってドイツでも法整備が必要とのお話が大臣からありました。日本でも
高齢化が進んでいるのでこれは深刻な問題ではないですか?と尋ねられた私ですが、
“死に方“に関して日本人はもっと別次元な問題を抱えているようですと答えてしまい、
なかなか海外からは知る事の出来ない下記の統計についてお話しました。

36万人(3人に1人)が癌で死亡すると言われる日本では、
実は20万人が生まれる前に人工中絶で死亡しており、
若者や中高年の自殺は年間3万人
(但し自殺とカウントされるのは遺書が残っている場合のみ)
加えて劣悪な温熱環境が原因とされるヒートショックの死者は2万人近く・・。

上記の中で唯一、比較的簡単に対処できるのはヒートショックですが、
それ以外は中々根が深いものです。

自分らしさに自信を持ちにくい日本の教育、
右へ倣いが奨励され、調和を乱す行為は批判され、
自分は自分で良いという価値観は摘み取られ、代わりに植え付けられるコンプレックス。
その結果、男女のコミュニケーションの取り方もドイツとはかなり異なりますし、
恋人のいない若者の数が日本の方が圧倒的に多いという実情も。
加えて日本では婚姻関係が重要視される余り、不倫関係や人工中絶が後を絶たず。
もしくは女性主導の避妊がそもそも困難な国、なのかもしれません、
そんなお話をさせて頂きました。

グリュッタース大臣は女性です。私の話を正に“why Japanese people!?”
という表情で聞いて下さいました。実はこの日、“日本発のマンガ文化が往々にして
暴力的であったり、歪んだエロティシズムであったりするため、“文化”として
受け入れがたい“と溢しておられました。そのようなヨーロッパ人の反応には、
これまで私も多々遭遇して参りましたが、ドイツの様にストレートな感情表現が
保障されている文化圏においては、確かに日本のマンガのような表現手法は
不可解かもしれません。でも今後は今日知り得た日本特有の(そしてドイツに比べれば
明らかに)抑圧的な文化的背景に思いをはせながらマンガという文化を眺めてみると
大臣は仰って下さいました。いずれにせよ日独の死に方、そして命の重さに対する
社会の認識は、まさに月とスッポンであると痛感した夜でした。

さて、死に方に関連しまして今日はもう一つのお話をさせて頂きたく。
日独交流150周年の2011年とは丁度東日本大震災の年ですが、私はその年に
東京四谷にある東長寺さんと出会いました。死に方を語ることは生き方を語る事、
そう願って“死”についてオープンにお話する機会が多くなったのも、
この東長寺檀信徒会館“文由閣”プロジェクトの影響だったかもしれません。
エネルギーコンサルタントとして基本設計から関わらせて頂き、とても長い歳月が
経ちましたが、去る7月10日に文由閣の竣工パーティが無事執り行われました。
http://c.bme.jp/13/1506/237/3652 (東長寺)

5階建て鉄骨造の文由閣は、仏教建築としてパッシブハウス認定に挑む世界初の
プロジェクトです。私自身、鉄骨の免震構造をパッシブハウス化するという困難な
コンサルティングは初めてでしたので、このような機会を頂いたことは大変貴重な
経験となりましたし、耐火被覆や中空の鉄骨柱が意外と断熱性を発揮していたという
嬉しい発見もございました。工事着工後には、木製サッシメーカーの倒産という
予期せぬ出来事もあり、必要な断熱気密性能を確保するべく急きょアルミと木の複合
サッシの断面形状をビル用に考案するという難易度の高いプロジェクトとなりましたが、
設計や施工を担当される関係者の粘り強さの賜物として、大変地味でありながらも
数多くの“工夫”が生まれました。

パッシブハウスに限らずとも省エネ建築設計に着手する際、まず把握すべきは建設地の
気象データと建物の用途です。PHPP(Passive House Planning Package)には
住宅、学校、オフィスといった用途ごとに建物の使用時間や室温設定、滞在人数の
ディフォルト値が設定されており、内部発熱量や換気回数が自動計算される仕組みに
なっていますが、当然ながら“お寺”という用途のディフォルト値は未収録。
したがって今回はお堂の室温設定から新規に定義しなくてはならず、これまでの
住宅案件以上に認定審査が長期化しております。最終的に認定が下りるかどうかは
まだ確約できませんが、ドイツ政府の省エネ義務基準をも優に超えた仏教建築が
東京に誕生したことには間違いありません。そしてまた、仏教の僧侶自らが
オピニオンリーダーとして寺院や墓地の在り方を根本から見直し、エネルギー問題にも
言及され、自ら実行に移された事を私はとても心強く感じました。真に求められる
リーダーシップとは、たとえ長く続いた伝統であっても、その時代に合理性や必然性に
欠けると判断されれば軌道修正を厭わない勇気であると感じます。
日本における原子力政策、集団的自衛権、新国立競技場、どれ一つ取っても私には
必然性が感じられませんが、ドイツの成熟した民主主義社会では、政権として絶対に
継続することが出来ない政策であるのは間違いありません。

最後に、この東長寺の取り組みについての展示会が、7月11日より文由閣はす向かいの
“P3 art and environment”にて行われておりますので、是非皆さんも上京の際に
足を運ばれてみてはいかがでしょうか? 無宗教の私が言うのも何ですが、
これまでの既成概念に囚われない東長寺の“お寺“としての在り方は
私たちに生き方を示してくれているようです。
http://c.bme.jp/13/1506/238/3652 (P3 art and environment)

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3)不動産も室内環境も日本はまだ新興国モデルの段階である (理事 松尾和也)

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先日岩前先生と一緒にベトナムに行ってきました。ベトナムの現地住宅を3軒も
見せていただきました。これは貴重な経験でした。現地の住宅はほとんど100%
がRC造で、床もタイル張りが多いです。また外皮はガラリ他とにかく穴だらけで
完全夏仕様でした。とはいえ冬は15℃を下回ることも多く、その状態では相当に
寒いそうです。しかしながら、暖房器具も暖房費用もないということで、厚着する
ことで我慢にてしのいでいる方が大半とのことでした。ハノイ市内にいくと一軒一億
という高級住宅がたくさん売りだされています。確かに見た目は豪華ですが、田舎で
見せてもらった家も、この高級住宅もベトナムの住宅はほぼ100%が結露の被害に
悩まされています。一般庶民はそこまで気にしていませんが、海外留学経験もある
ような富裕層になってくるとこのような結露、そしてそれによって引き起こされる
カビに対しても「なんとかしたい」と思い始めています。

後先逆になりますが、ベトナムはまだ田舎にいくと平均月収が1万円程度の状態です。
そういう国においてこういう状態なわけです。しかし、ここまでの状況・・・
日本と似ていると思いませんか?ほとんどの住宅が寒さ、結露、カビを黙認しながら
過ごしています。ドイツを始めとする欧米の先進国では考えにくいことだと思います。

似たようなことを不動産コンサルタントの長嶋修さんもフェイスブックにて
おっしゃっていました。スイスのプライベートバンカーとお話をしていたのですが、
日本の不動産市場の話をすると
「Really? Crazy!」「Unbilievable!」「I can’t imagine!」の連発でした。
こちらもお話していて恥ずかしくなってしまうのですが、例えば
「なぜ日本の建物は25年で価値ゼロなのか?」とか「金融機関はなぜそんな融資を
しているのか?」「そもそも何故そんなに働くのにずっとデフレなのか?」などと
聞かれても上手く答えられないわけです。
ですからただ
“Now that Japan is one of the developed countries. But I think
most of social systems in Japan seem to be like those of
emerging countries yet.”
「日本はもはや先進国ではあるけれど、社会システムの多くは新興国モデルのまま
なのです」 とでも答えるしかありません。

以上ですが、これって室内環境、断熱の世界と全く同じ構図だと思いました。
電化製品、自動車、その他多くの工業製品は新興国モデルから先進国モデルに移行
できた。それどころか世界の最先端をはしるようになったと思います。しかしながら、
住宅業界と不動産業界だけは新興国モデルのまま来てしまった。それが実態のようです。

日本でもとりあえず、耐震、雨風はしのげるようになった。裕福な方に関しては
見栄えも豪華な家に住めるようになった。わかりやすいところが満たされると、
人の欲求はより深いところに向かって行くものだと思います。
そのあたりはマズローの欲求段階説がうまく説明していると思います。

ベトナムにおいて、結露が気になりだしたのと同じように、日本においてもようやく、
暑さ、寒さにたいしてきちんとした性能を求める段階がスタートし始めている・・・。
大手住宅メーカーにおいてただ一社一人勝ちしている一条工務店を見れば、
その傾向は確実に見て取れるかと思います。

にも関わらず、未だ大手メーカーの大半は断熱性能に関して「後進国モデルで
いいじゃないか」という本音が透けて見えます。本質を追求しようとしない企業に
未来はないと私は確信しています。

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4)【 REFRESH! 】仕事のヒント!ニュースや、本、イベントをご紹介

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持続可能なクリーンエネルギーを生み出す方法として、太陽光や水力、風力など
様々なエネルギー利用が行われていますが、この度また新たな試みが発表されました。

それは「水の蒸発を利用したクリーンエネルギー」です。
米ニューヨークにあるコロンビア大学の研究グループが6月17日、「水の蒸発から
エネルギーを生み出すことに成功した」として実験の成果を動画付きで発表しました。
研究チームは、「水を含むと大きくなり、逆に乾くと小さくなる」という特性を持ち、
この動作を半永久的に繰り返すことが出来るバクテリアの芽胞を利用して、
「蒸発エンジン」を作成したのです。

装置自体は生み出せるエネルギー量が少なく、既存のクリーンエネルギー生成装置に
取って代わるようなシステムではないようですが、「通信端末を使うためのエネルギー
なら十分に作り出せる」とし、電気設備が整ってない地域での活用を視野に入れている
とのことです。

地球上には陸地や海から絶えず水分が蒸発しており、その量は実に約1兆リットルにも
及ぶと言われています。この蒸発エネルギーも効率的に取り出せるようになって
ほしいですね!

次なるクリーンエネルギーは、水が蒸発する力!! 世界初「蒸発エンジン」を動画でチェック!
http://c.bme.jp/13/1506/239/3652 (THE CAST)

*** *** 賛助会員一覧 *** *(2015年7月13日現在)
(設計と工務店会員様は地方別・五十音順になっております。)
☆マーク・・・各地域のエリアリーダー

◎新規会員
・アトリエハトリ(長野県長野市・設計)
・森大建地産株式会社(三重県伊賀市・工務店)

【工務店会員・設計事務所会員】

<北海道>
工務店
有限会社北の住まい建築研究者(北海道上川郡)
光輝建設株式会社(北海道網走市)☆
棟晶株式会社(北海道札幌市)☆
設計事務所
鈴木彩恵(北海道札幌市)

<東北>
工務店
有限会社池田建築店(秋田県能代市)
工藤建設株式会社(岩手県奥州市)
設計事務所
家工房一級建築士事務所(青森県八戸市)
M設計室(宮城県多賀城市)
金ヶ崎建築設計舎(岩手県胆沢郡)
真建築事務所(福島県いわき市)
住まい環境プランニング(岩手県岩手郡)
有限会社西方設計(秋田県能代市)
HIRO建築設計舎(岩手県盛岡市)
ゆうき設計(岩手県盛岡市)
U建築計画(岩手県盛岡市)
有限会社渡邉武建築設計事務所(福島県郡山市)

<関東>
工務店
株式会社カーサ(静岡県浜松市)
エコモ株式会社(群馬県高崎市)
株式会社OKUTA(埼玉県さいたま市)
株式会社三成ホーム(栃木県真岡市)
株式会社島田材木店(茨城県石岡市)☆
高橋建築株式会社(埼玉県秩父郡)
株式会社藤島建設(埼玉県川口市)
船津地産株式会社(埼玉県川口市)
大和屋株式会社(埼玉県熊谷市)
株式会社夢・建築工房(埼玉県東松山市)
小野寺工務店(東京都調布市)
技拓株式会社(神奈川県鎌倉市)
株式会社スルガ建設(神奈川県横浜市)
セイズ株式会社(東京都葛飾区)
株式会社ラクジュ(神奈川県横浜市)
設計事務所
株式会社建築工房わたなべ(静岡県富士市)
片瀬建設株式会社(静岡県焼津市)
荒木牧人建築設計事務所(埼玉県川越市)
石井正人建築設計事務所(群馬県高崎市)
寺山建築工房(埼玉県三郷市)
堀合克巳設計事務所・ラクガキ工房(栃木県佐野市)
ほりうち設計室(埼玉県東松山市)
アーキテクトシップ(東京都三鷹市)
株式会社東設計(東京都目黒区)
アトリエ・ティー・ランド建築設計事務所(東京都江戸川区)
H2O design associates(東京都港区)☆
ACRインテリア(東京都町田市)
MA住空間設計室(東京都豊島区)
カサボン住環境設計株式会社(東京都文京区)
有限会社テクノライン(神奈川県平塚市)
森建築設計(神奈川県川崎市)
株式会社みかんぐみ(神奈川県横浜市)

<北陸>
工務店
グローバルハウス株式会社(山梨県中巨摩郡)
設計事務所
株式会社アルファ設計室(新潟県上越市)
株式会社大庄(新潟県長岡市)
株式会社誠設計事務所(長野県長野市)
宮澤建築設計室(長野県松本市)

<近畿>
工務店
凰建設株式会社(岐阜県岐阜市)
株式会社イー住まい(京都府京都市)
株式会社いろどりの家(大阪府高槻市)
株式会社さつまホーム(大阪府豊中市)
株式会社夏見工務店(滋賀県栗東市)
設計事務所
有限会社酒井設計室(愛知県西尾市)
溝口建築設計事務所(岐阜県飛騨市)
梅巧房設計事務所(岐阜県揖斐郡)
一級建築士事務所Eee works(大阪府枚方市)
工藤住環境設計室(兵庫県宝塚市)
株式会社グリーンサークル(奈良県橿原市)
建築設計雅(兵庫県美方郡)
竹村公作・建築ラボ(兵庫県丹波市)
ダックス建築デザイン(大阪府箕面市)
なちゅらる・さーかす(大阪府大阪市)
街角企画株式会社(大阪府大阪市)
吉岡昌一建築設計事務所(滋賀県大津市)☆

<中国>
工務店
ひだかや株式会社(岡山県倉敷市)
設計事務所
株式会社川本建築設計事務所(広島県広島市)☆
一級建築士事務所 Pleasant Design(広島県広島市)

<四国>
工務店
青木建設(徳島県徳島市)
有限会社アーキテクト工房Pure(愛媛県松山市)☆
株式会社大丸工業(香川県丸亀市)
設計事務所
cross建築設計事務所(高知県高知市)
プランアーク建築事務所(香川県仲多度郡)
株式会社プラン・リーブル(香川県高松市)
YuRi建築設計舎(愛媛県今治市)

<九州>
工務店
エコワークス株式会社(福岡県福岡市)
株式会社ホームラボ(福岡県久留米市)
株式会社樋渡建設(佐賀県伊万里市)
設計事務所
Architecture@ism(佐賀県唐津市)
coa設計室(福岡県福岡市)
かごしま長持ち住宅ぷらす(鹿児島県鹿児島市)
株式会社SiZE(福岡県福岡市)☆
空設計工房(福岡県福岡市)
ラッツ・アーキテクツ株式会社(大分県大分市)

【一般会員】
ハイアス・アンド・カンパニー株式会社
株式会社シーピーユー
イーシステム株式会社 ☆

【メーカー会員】
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皆様のエリアでパッシブハウス設計及びパッシブハウス建設のお手伝いが
可能なエキスパートをご紹介いたします。パッシブハウスにご関心のある
方はメールにてお問い合わせください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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【パッシブハウスジャパンニュースレター】
2015年7月13日発行(0075)

発 行:一般社団法人パッシブハウス・ジャパン
編 集:蓮見太郎
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